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名前:なすカレー
年齢:45歳
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ガンダムSEED Destiny感想



というわけで騙された皆様こんにちは、なすカレーです。ここから先は先日やっと見終わった「ガンダムSEED Destiny(種死)」の感想です。水星の話は1mmも出てこないのであしからず。え?水星は別にクソじゃなかったでしょ?後日書くけど。


■ガンダムSEED Destiny見た

いや、レイを殺す必要あった?野望の忌み子、ある意味呪いのようなものをかけられていたレイが「明日を迎える為に」とかってキラに触発されてやっとデュランダルと決別したところだったのにあの変な髪したババア、デュランダルの昔の恋人だか何だか知らないけど「こっちへいらっしゃい」じゃねえよ!「レイ、行きなさい。あなたの人生はここから始まるの」くらい言えなかったのかよ!!老い先短くたって今までロクな人生歩んでなかったんだから生かせてやれよ!!!



■前作の話

というわけで初めから。
いやー酷かった。実は一昨年再放送していたSEED無印と、昨年から昨日まで再放送していたSEED Destinyが初視聴だったんですよ。SEEDのほうはね、まあ面白かった。第二次ガンダムブームを起こしただけあった。

キラ・ヤマト
唯一の欠点が「親友の恋人にしか欲情しない」という根っからのナチュラルボーンマウント気質、人間界の頂点であるスーパーコーディネーター。あ、もう一個欠点あったわ「ファッションセンスが絶望的」。

こいつをあまり嫌味にせず、立場に悩める悲劇の主人公として実に上手に活躍させてた。上の書き方はアレだけど、こいつは嫌いじゃなかった。親友のアスランも比較的非の打ちどころの無い好青年で、当時は女性ファンがプラモ屋に列を作り「アスランのガンダムください!」と叫んだという。知らんけど。

■今作の話

そんなW主人公、天才児たちの活躍により、ナチュラルとコーディネーターの平民上級戦争はひとまずザフト(悪側)の代表が討たれることで終戦を迎えたわけなんですが、大きな争いが終わったってだけであり根本的な問題はなにも解決されていなかったので、争いは止まりません。種死ではどっちかといえば支配される側のナチュラルがふたたび口火を切ることになります。

そうして種死の話はスタートし、最終話では悪側のデュランダルが討たれ再び和平が結ばれます。再び根本的な解決はなにも提示されずに。



……アホか!?現実の戦争だったら「ひとまず抑えました」でもいいさ、でもこれはフィクションでしょ?前作に対する何かしらの答えみたいなのは出すべきじゃない?これじゃ結局前作の繰り返しじゃん!

ここは燃えやすい家だから火災が発生しました→消火で対応

燃えやすい家だから再び火災が発生しました→消火で対応

もうこんな感じ!先の大戦で学んだ事とか教訓とか一切無し!スーパーコディネーターの一派も「僕たちもどうしたらいいのかわからない」とか言いながら、一騎当千の武力を振りかざして出た杭を打つ調停者気取り。いや本当にダブルオーのソレスタルビーイングみたいな調停者の立場を貫くならいいけど、あいつら「カガリは今泣いているんだ!」とか言って、私情をめっちゃ挟んで場を混乱させるからな!作中でも(その時は世界のリーダーになりつつあった)デュランダル議長に窘められてたし、最後までキラ一派はデュランダルとの対話には応じなかったし、結局キラたちは決断する立場になりたくなかっただけなんだよね。あの世界で何かを決断するって事は誰かの犠牲を強いらなきゃいけないから、作り手もそうさせたくなかったんだろうね。正義のキラ一派をアスラン父やジブリール、デュランダルと同列に並べるわけにはいかないから。

そういう意味では、デュランダル議長は本当に頑張ってたと思うわ。あいつだけじゃん、敵対を滅ぼすという武力行使以外の方法で世界から争いを無くす具体例を提示して行動に起こしてたの。ジブリール倒したあたりから唐突にキチゲ開放してレーザー照射始めるけど、あの時点で敵はもういないようなものだし、そこからは初期のような、得意の対話や搦め手で世論とオーブを取り込んでいけば無血でデスティニープランを成功できたよね。デスティニープランの内容こそPSYCHO-PASSのディストピア一直線だけど、コーディネーターを作り出せる世界になってしまった時点ではあれが唯一の解答だと思うんだよ。

そういえば物語の後半でキラが唐突に「デュランダル議長は『デスティニープラン』というデストピア計画を秘密裏に計画してる!」と言い出し周囲を驚かせ、そこからはもう誰もがそれを疑わず、それが事実である体で話が進むのに物凄い違和感があったわ。あの時まだキラとデュランダルって面識無いはずだし、デュランダルが世界に向けて発信するまでデスティニープランなんてトップシークレット中のトップシークレットじゃない?どうしてキラが知ってるの?って。それを鵜呑みにする周囲といい、そこからは自分に反対する者は消すというわかりやすい悪ムーブを始めるデュランダルといい、「やっぱりSEEDはキラが絶体正義の世界、キラが主人公の物語なんだろうなあ」とか。


ストーリーの不満点はこんな感じで、結局種死の新規投入キャラは軒並み死に、継続組は生き残り元鞘にということで前作との着地点もさして変わらず「1作目の物語からの進展を感じない種死は、SEEDの物語としては必要なかったんじゃね?」という。本編の話は引きずってるけど決して本筋には影響を与えないっていうの、劇場版オリジナルで良くあるでしょ?

盛り上がらないラストバトルやキャラクターについても物申したい事は沢山あったんだけど別にいいや。そういえばずっと気になってた頭のとんがってるモブMS、バビって言うんだ。公式でちゃんと紹介してて感動したわ。



〜〜

そんなわけで、この2年でSEED/SEED Destiny合計100話を見、「種死?クソだよね、新規投入の主人公がキラとアスランに負けて脇役に回されるやつでしょwww」なんてステレオタイプな評価を垂れ流すよりも一歩進んだなすカレーでした。でもやっぱり種死はクソだわ、これだけは譲れない。


2023年01月15日(日) (日記)

1月1日

■スパイファミリー感想

スパイファミリーさ、ヨルよりも銀髪ショートを嫁さん設定にしたほうが良くなかった?連載初期は殺し屋の方がキャラ立ってシーンも映えてで良かったんだろうけど、鬼滅の重荷を背負わされてファミリー層に舵切って、正直殺し屋設定持て余してるでしょ?

そもそも全25話でヨルは何人殺したってさ?設定に沿った見せ場といったら包丁さばきと単なる暴力装置くらいでしょ?第一、凄腕の殺し屋だけど天然ドジッ子って無理があるもん。ブラックラグーンだったらこういう隙を見せた奴から死んでくよ?

「(殺しちゃおうかしら…?)」って悩む時にはもう既に殺した後で「(掃除屋さんが来るまでどこに隠しておこうかしら…?)」って悩ませてこそ殺し屋らしさが出るんじゃない?そういう「いかにも」な演出をしていけない時点でもう設定が死んじゃってるんよ。

それだったらもう両方スパイにして、同じ所属なんだけど片方はダブルスパイでした!みたいな騙し合い・偽装家族感を出したほうがタイトルのSPYxFAMILYにも繋がって深みが出たと思うんだけどね。正直なところ、そういう完全に死んでる殺し屋の設定で視聴を切ってたのよ。

もっともうちの子は気にしなかったらしく普通に見てたんだけど、ふとテレビ見たらロイドの後輩っていう銀髪女スパイが真顔のまま「(さすが先輩………好き)」とか言ってて、



ぼく「なにこのキャラ………好き」



ってなったのよ。僕の求めるスパイファミリーがそこにあったのよ。しかもそのあとテニス回で変装(僕の好きなお嬢様調の金髪パッツン前髪)でしょ?「もうこいつでいいじゃん、いやこいつがいいじゃん」って。

別にヨルのキャラ自体は良いと思うんですよ。ただお前の居場所はそこじゃない、せいぜい「お隣さんで、ロイドを殺そうとして送り込まれた殺し屋」くらいのポジションだよ。そこでドジっ子設定を活かすがいいさ。「今日も殺せませんでしたー…」とかうなだれるがいいさ。



というわけで、スパイファミリーは中途半端に見終わった。この銀髪の人で最初から作り直してくれないかなあ。ていうか元旦の日記がこれかあ。

2023年01月01日(日) (日記)

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